ふんわり甘い香り？「米ぬか酵素浴」と「発酵」の香りのひみつ

でんちゃん

こんにちは！
「米ぬか酵素浴田」米ぬかの管理担当デンちゃん（夫）です

今回は、はじめて米ぬか100%の酵素浴をご利用される方に向けて、どうしても気になっていらっしゃるであろう「発酵米ぬかの香り」についてお話をさせて頂こうと思います。

100%米ぬか酵素浴を初めて体験されたお客様は、まず発酵米ぬか独特の「香り」に驚かれる方が多いです。

…実は私自身、最初に入ったのが「100%米ぬかの酵素風呂」でしたので、「こんな匂いなんだ！」とびっくりしたうちの一人です（笑）

たしかにヒノキ酵素風呂などと比べると、米ぬか酵素風呂特有の“発酵の香り”は個性的。
でもこの香り…よくよく嗅いでみるとどこか懐かしく、安心する香りでもあるんです。

酵素浴が気になるけれど、「独特な匂いがあるって聞いて少し不安…」
そんなふうに感じている方に向けて、この香りの正体や意味をやさしくご紹介します。

当店の米ぬかは「自然本来の甘い発酵の香り」
米ぬか酵素風呂の香りの正体
1. その“香り”と“熱”の仕組みとは？
2. ◎ 発酵と香りの関係図
香りは「人の記憶・感情と結びついている」
1. 香りとは「心と身体を整えるスイッチ」
2. 香りに敏感な方へ──ヒノキやおがくず酵素浴という選択肢も
なぜ当店は「米ぬか100％」にこだわるのか
まとめ：発酵の香りを怖がらないで

当店の米ぬかは「自然本来の甘い発酵の香り」

発酵が進んだ米ぬかは、毎日…というより、毎時間のように香りが変化しています。

さらに！お店ごとに前日の仕込み作業や日々のお手入れの方法が違うため、香りもそのお店ならではの個性が出てくるんです。

他店の酵素風呂に入られたご経験のある方は敏感に香りを感じてくださる方が多いですが、当店の朝一番の米ぬかからはふんわりと甘い香りが立ち上がっており、まるで「甘酒」のような…懐かしい香りがします。

「匂いは大丈夫かな…？」と心配されていたお客様も、実際に酵素風呂へ入ってみると「思ったより気にならなかった！」というご感想が多く、むしろ安心感をもって頂けたと感じています。

↓実際に当店へ寄せられた「匂い」に関するご感想（一部抜粋）はこちら↓

臭いがあると聞いていましたが入ってみると独特のいい香りでさほど気にならず、肌触りは断然よく気持ちがよかったです。（50代：女性）
確かに独特の香りはしましたが、自分はあまり気にならなかったです。むしろこれが本当の酵素風呂、発酵の香りだと納得しました。（40代：男性）
臭いがあるとのことでしたが私は特に気にならず、入ってみるとふかふかで芯から温まり乾燥肌なのですが、次の日も肌がツルツルしていました（50代：女性）
独特な匂いがあるのは聞いていましたが想像とは少し違いました。慣れればなんともないですが初めは少しうん？この匂いかぁーてなりました。けど、この匂いも体にいいと聞きゆっくり深呼吸でなんともなくなりました。（40代：女性）
お店に入ってすぐ酵素風呂の独特な匂いがあり、以前他店で1度だけ経験がある私はコレコレ～！と思いました。（30代：女性）

もちろん当店は「時間」と「手間」、そしてたっぷりの愛情🤎を込めて毎日丁寧に米ぬか達のお世話をしていますので、我ながら「良質な香りに育ってるな〜」と自負しておりますm(_ _)m

つまり米ぬか酵素風呂の香りは自然本来の発酵をしているというサインなんです！

余談ですが…私はいつも米ぬか達（＝微生物）に「今日もいい香りだね〜発酵してくれてありがとう！」「お客様の心と身体を癒やしてあげてね〜✨️」などと毎日話しかけながらお手入れをしておりまして、時々妻に不審な目で見られています（笑）

とっても体にやさしい発酵の香りなので安心してくださいね！

米ぬか酵素風呂の香りの正体

この香りの正体は…
米ぬかの中にいる微生物（主に好気性菌や酵母菌など）が活動する過程で発生する※揮発性の有機化合物（VOC）です。

「酵母菌（こうぼきん）」って聞いたことありますか？
パンやビール、ワインなんかを発酵させるのに欠かせない小さな生き物です。目には見えないけれど米ぬかの中にも住んでいて、一生懸命活動しているんですよ。

※揮発性有機化合物（VOC）名前はややこしいですが、簡単にいうと“空気中にふわっと広がる香りのもと”の事。パンを焼いたときの香ばしい匂いや果物の甘い香りも同じ仲間なんです！

そして香りの成分として

エタノール（アルコール）
酢酸（お酢の主成分）
エステル（フルーティーな香り）
アルデヒド類（発酵食品に多い香気成分）

これらが混ざり合うことで、「甘くてちょっとすっぱい感じ」「お味噌のような」「炊き立てのご飯のような」米ぬか酵素風呂独特の香りが生まれます。

その“香り”と“熱”の仕組みとは？

米ぬかに水と空気を加えると好気性発酵が始まります。
主に働くのは以下のような微生物たち

好気性細菌（バチルス属など）：酸素を使って有機物を分解
酵母菌：糖を分解して香り成分や微量のアルコールを生成
乳酸菌：pHを安定させ、善玉菌環境を保つ役目もします

これらの微生物たちが活発に分解活動をするとそのエネルギーとして熱が発生します。これが「自然発酵熱」と呼ばれるものなんです。
酵素浴ではこの熱を利用し、遠赤外線のような効果で体を芯からじんわり温めています。

◎ 発酵と香りの関係図

米ぬか ＋ 水 ＋ 空気
　↓
【発酵開始】
　↓
微生物たちが働く（好気性菌・酵母・乳酸菌など）
　↓
有機物（たんぱく質・糖など）を分解
　↓
発熱（自然発酵熱）＋ 発酵臭（香り成分）

▼ 発生する香り成分の例
・エタノール（ほのかに甘い香り）
・酢酸（すっぱい香り）
・エステル（フルーティー）
・アルデヒド類（味噌やご飯のような香り）

これが「甘酒っぽい」「懐かしい」と感じる香りの正体！

香りは「人の記憶・感情と結びついている」

当店はお子様にも時々ご利用頂きますが、全く気にせずこの香りを好んでいる子や鼻をつまんで入ってくる子もいらっしゃいます（笑）

「いい香り」「ちょっとクセがある匂い」「どこか懐かしい香り」
──人は香りにさまざまな感情を抱きます。

それもそのはず。
嗅覚は五感の中でも特別な感覚であり、香りの情報は脳の「大脳辺縁系」という感情や記憶を司る場所にダイレクトに届くためです。

例えば、ある香りをかいだときに「昔の思い出がふと蘇る」「なんだか安心する」といった経験はありませんか？これは「香り」と「記憶・感情」が強く結びついている証拠です。

香りとは「心と身体を整えるスイッチ」

発酵の香りも例外ではありません。味噌、ぬか漬け、醤油、酒蔵の香り──
私たち日本人にとっては本来とても身近で落ち着く香りだったはずです。

酵素浴ではこの「生きた発酵の香り」に全身で包まれながら温まることで、心身が深いレベルでリラックスしていきます。

酵素浴の発酵の香りは次のような効果につながると考えられています

副交感神経が優位になり緊張がほぐれる
呼吸が自然と深くなり、自分のリズムが整う
安心感・安堵感に包まれ、良質な眠りを誘う

つまり…酵素浴の香りは単なる“におい”ではなく、心と身体を整えるための大切なスイッチでもあるのです。

現代では人工的な香料や無臭環境に囲まれて自然の香りに触れる機会が減っています。
だからこそ酵素浴のように自然由来の香りが生きている空間で過ごす時間は、心と体を解放するための貴重な体験になるのです。

安心してこの「自然本来の香り」を楽しんでくださいね！

香りに敏感な方へ──ヒノキやおがくず酵素浴という選択肢も

…とは言っても、正直「私は米ぬかの香りが苦手かもしれない…」と不安な方もいらっしゃると思います。

実際香りの感じ方は人それぞれ。体質や過去の経験によって、どうしても気になってしまうこともありますよね。

そんな方にはヒノキ・おがくず・薬草などを使った酵素風呂も選択肢のひとつとしておすすめです。
例えばヒノキ特有の香りにはリラックス効果があるとされており、身体につく香りも爽やかです。

当店では米ぬか100％にこだわって運営しておりますが、「酵素浴」という温活の素晴らしさをより多くの方に体験してもらえるように他の素材の良さも大切にしたいと考えています。

無理にがんばらず、自分に合ったスタイルで酵素浴を取り入れてみてくださいね！

なぜ当店は「米ぬか100％」にこだわるのか

先述の通り近年の食生活の欧米化により、手作りの味噌やぬか漬け、納豆、鰹節などといった発酵食品に日常的に触れる機会が減り、昔は当たり前だった“発酵の香り”に慣れていない方も事実増えていると感じています。

「発酵＝クセのある匂い」「発酵＝苦手かも…」と感じる方もいらっしゃいますが、実はこの香りこそが自然の力が生きて働いている証拠でもあるのです。

開店当初から当店「米ぬか酵素浴田」ではあえて自然本来の香りのある“米ぬか100％”にこだわっています。

なぜなら100％米ぬか酵素風呂特有の膨大な発酵力や分解力、豊富なビタミン・ミネラルなど栄養分をそのままにお客様へ届けたい。
そして発酵の力を純粋に活かし、お客様のお体にとってできる限り自然でやさしいぬくもりを届けたい…という想いを抱いているからです。

「お客様のお身体への影響を一番に考え、皆様の身体作りのお手伝いをさせて頂けるようなお店であり続けたい」というのが私達の願いです。